当院は 産婦人科/小児科/アレルギー科が一体となった技術・設備・スタッフの充実した「産科・子育てクリニック」です。

妊娠されたら

当院では妊娠された皆様に、出産・育児のためのさまざまな資料等を一冊のファイルにまとめてお渡ししております。
このファイルはピンクファイルと言って、出産・育児の期間中、皆様の快適な妊娠ライフを皆様方のお手許でお手伝いさせて頂くものです。
このページではピンクファイルの最初のパンフレット「妊娠された皆様へ」を記載してみました。

はじめに

妊娠おめでとうございます。

私共は皆様に快適な妊娠ライフを営んで頂くために、また赤ちゃんが健やかに発育するために、スタッフの総力を挙げて皆様を応援します。
私共の私設の特徴としては、産婦人科と小児科が密接に連携しているため、妊娠中はもちろんのこと、分娩後も引き続き母児共にそれぞれの専門家によりいつでも適切なアドバイスを受けられることにあります。
これらか随時母親学級や育児指導のご案内を行ってまいりますが、妊娠初期は特に流産しやすい時期ですので、以下の点にご注意下さい。

入妊娠中の注意点など

1.つわり、妊娠悪阻

妊娠初期から中期にかけて出現する吐き気、嘔吐です。個人差はありますが、大多数の方に認められます。ほとんどの方は妊娠10週を過ぎた頃には軽快します。おなかをあまり空腹にしないことがコツですが、食べ過ぎには注意しましょう。
但し、食事が全く摂取できなかったり、急激な体重減少を認める場合には入院加療が必要です。

☆ご主人さまへのワンポイントアドバイス
つわりは妊娠初期のひとつの峠です。つわりがあるということは多くの場合、その妊娠は順調だともいえるのですが、ひとたび出現するとかなりつらいものです。
奥さまの体調をみて、できるだけ家事の手伝いを手助けして下さい。この期間を快適に過ごすためにはなによりもご主人様のサーポートが重要です。

2.出血、下腹部痛

妊娠中の出血や下腹部痛は流産、早産の第一徴候です。特に妊娠初期にこれらの症状を認めた方はできるだけ安静を保つ必要があります。すぐに病院に連絡し指示を受けて下さい。
    決して自己判断しないで下さい。
病院には常に連絡がとれます。妊娠と診断されたら、いつでも入院できるように身の回りのものを整えておきましょう。

☆ご主人さまへのワンポイントアドバイス
妊娠初期はあまり遠方に出かけない様にしましょう。やむを得ず遠出する場合は、医師の指示を受けて下さい。またご主人様には常に連絡がとれるようにしておきましょう。

3.妊娠初期の日常生活

妊娠経過が良好ならば、通常の生活でかまいませんが、重労働や過激なスポーツはできるだけ避けて下さい。妊娠したからといって妊娠初期より新たにスイミングスクールに通ったり、エアロビクスを行うことは推奨できません。
また、セックスも絶対禁止ということではありませんが、妊娠経過全般を通じて深く膣内に深く挿入する様な体位は出血の原因になることがありますので注意して下さい。また早産予防のためコンドームを使用して下さい。

4.食事、嗜好品

妊娠中はバランスの良い食事を摂取することを心がけましょう。特にミネラル、鉄分、カルシウムが不足しがちですので注意して下さい。
また味付けは塩分摂取を控え、薄味にして下さい。コーヒー、紅茶はほとんど影響ないとされておりますが、他の清涼飲料水も含め、多量の摂取は控えて下さい。
タバコは絶対禁忌です。妊娠中の喫煙は胎児の発育を妨げ、未熟児が生まれる可能性が高いと報告されています。 アルコールはタバコほど胎児への影響はないとされていますが、妊娠中の継続的な飲酒はタバコと同様に胎児に重大な影響をもたらします。

☆ご主人さまへのワンポイントアドバイス
喫煙される方は、妊婦がタバコのケムリを吸い込まないよう配慮して下さい。

5.妊娠中の病気

妊娠中あるいは分娩後は常に保険証と母子手帳を持ち歩きましょう。母子手帳はあなたの妊娠経過や検査の結果が記載されます。
妊娠中に内科的疾患や外科的疾患が発症した場合には、必ず産婦人科医師の指示を受けて下さい。 また、現在服用している薬があればご相談ください。
妊娠中は決して自己判断で薬を服用しないようにして下さい。

6.妊婦検診

妊婦検診は必ず定期的に受ける様にして下さい。妊娠初期は順調ならば2週間毎、妊娠中期は4週間毎、妊娠後期は1~2週間毎の妊婦検診になります。

おわりに

以上、妊娠初期に注意すべき点を簡単に記載しました。疑問点や気がついた点があれば、医師あるいは看護師にお尋ね下さい。
快適な妊娠ライフを過ごし、元気な赤ちゃんが無事生まれることを心よりお祈り申し上げます。