不妊外来のご案内
当院では、不妊症(結婚して2年以上経過しても妊娠に至らないカップル)でお悩みのご夫婦に対して、不妊外来を行っております。
このページはご夫婦でお読み下さい。
不妊症について
不妊症の原因として、現在は男性因子:女性因子の比率が1:1と考えられています。また、10組のカップルのうち1組は不妊症と言われています。最近では、晩婚化や社会環境の変化等により、の比率は増加傾向を示しております。
一方、不妊症カップルに対する治療方法は、年々めざましく進歩しており、長年不妊に悩んでいたカップルにも、元気な赤ちゃんを授かるというケースも増えていることも事実です。
他の疾患と同じように、早い時期に的確な検査、的確な治療を行うことで、妊娠に至る確率は高くなります。
当院で行う検査及び治療を簡単にご紹介します。
通常は、ルーチン検査(すべてのひとに行う検査)を行い、その後、治療方針を決定するための特殊検査を行います。
ルーチン検査
月経周期(基礎体温の変動)
ルーチン検査内容
Ⅰ:血中及び尿中ホルモン検査
Ⅱ:排卵日予測のための超音波検査
Ⅲ:子宮卵管造影(当院は、特殊な器具を使用するため、痛みはほとんどありません)、精液検査
※ルーチン検査は外来通院3回程度で終了します。
主な特殊検査
(1)子宮内膜日付診 高温期が短い人などに行います。
(2)各種ホルモン負荷試験 詳しいホルモン環境を検査します。
(3)月経血培養 結核菌の感染の有無を検査します。
(4)精巣組織診 泌尿器科に紹介致します。
(5)腹腔鏡 子宮卵管造影などで卵管閉塞所見や子宮筋腫等が疑われた場合に行います。
(6)子宮鏡
不妊症の治療
(1)保存的治療
特に治療を必要とせず、タイミング指導など。
(2)ホルモン補充療法、漢方療法
軽度の排卵障害や体内のホルモンバランスの改善目的。
(3)免疫療法
ステロイド療法、アスピリン療法。
(4)排卵誘発
無排卵の程度に合わせ、排卵誘発剤を使用します。
(5)人工授精
運動精子数が少ないときなどに施行します。
(6)体外受精
自然妊娠が期待できない場合:乏精子症、両側卵管閉塞、原因不明の長期不妊
(7)顕微受精
高度な乏精子症、通常の体外受精でも妊娠に至らない場合。
当院では(1)~(7)までの治療が可能です。なお、(5)~(7)は保険の適用がありません。
詳しくは担当医師よりご説明致します。